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行列のできるエネルギー環境講座 ~電気の旅立ちから終着駅まで~

2008年6月3日(火) 札幌・北海道経済センタービルおいて
Ene Female21と共に開催しました。(参加者200名)

 

関東甲信越は前日に入梅していましたが、札幌の空はすっきり青く空気も乾燥して爽やかそのもの。
開場時間前からお待ちの方もいて、続々と参加者がお出でになりました。普通、座席は中ほどから後ろにかけて先に埋まっていくのですが
札幌では様子が違いました。「前のほうからお座りください。」とスタッフがお声をかけると、皆さんどんどん前から隙間無く詰めて着席なさいます。
定刻には用意した200席にほんの少ししか空きがありません。慌てて椅子を追加しましたが、スタッフは開場からはみ出し隣室で講演を聴くこととなりました。

  

第1部:講演「知って得するエネルギー相談所」

 

写真:演台を離れ聴衆に語りかける住田裕子弁護士講師:弁護士    住田 裕子(すみたひろこ)氏

出演なさっているテレビ番組「行列のできる法律相談所」の裏話やご自身のダイエットのお話など楽しく伺っているうちに、大災害・食料危機・水不足がいっぺんにやってくる元凶の温暖化のお話へ。エネルギーや環境について日本の現状・世界の変化まで、視野がぐ~んと広がりました。

講演をを聴いて  あすかエネルギーフォーラム  N・K

・番組の裏話から地球温暖化へ話が展開

法律相談をお茶の間に普及させたテレビ番組「行列のできる法律相談所」に出演し「法律の母」の役どころで番組の人気を高めた住田裕子弁護士の講演はテレビ収録の裏話から始まった。続きは・・・

 

第2部エネルギー&環境クイズ

 

写真:クイズを出題するエネフィーメール21の古村さん正解者にはサイン入り著書をプレゼント住田弁護士の「人も自然もエネルギーも多様性が重要ですよ」とのお話を伺った後は、エネフィーメール21のメンバーによる、エネルギー&環境クイズ。
「地球温暖化の原因となっているのは?」と、おなじみの問題から始まり「北海道のエネルギーの消費量は全国平均と比較すると?」「北海道の発電源で一番多いものは?」と北海道ならではのご当地クエスチョンにもためらうことなく回答する開場の参加者の皆さん。  「日本のエネルギー自給率は?」との質問には「4%」とおおざっぱに表現されることの多い中「3.9%!」と最新の正確な数値を解答いただきました。5問に答えた回答者はすべて正解で参加者の知識水準は高いものでした。正解の方には住田弁護士のサイン入り著書「行列のできる法律相談所」がプレゼントされました。

第3部:パネルディスカッション「電気の旅立ちから終着駅まで」

 

写真:たくさんの参加者が熱心にパネラーの発言に耳を傾けた写真:消費者の視点から発言する山口氏

コーディネーター:橋本  登代子氏

パネリスト

北海道大学教授 佐藤  正知氏
消費生活アドバイザー  山口   博美氏(あすかエネルギーフォーラム理事)

講演、クイズに引き続き、パネルディスカッションが行なわれました。
コーディネーターはフリーアナウンサー橋本登代子さん、パネリストは、原子力の専門家である北海道大学教授佐藤正知氏、消費者の立場から、エネルギー環境問題に取り組んでいる消費生活アドバイザーの山口博美さん。
「先行き不透明な社会、私たちはエネルギー・環境問題ににどの様向き合えばよいか?エネルギー源の長所短所を踏まえた上で、多様な選択肢を維持す ることが大切。カードの一つとして原子力は欠かせない」と佐藤先生。「消費者は電気代さえきちんと払えばそれでいいという訳ではない、エネルギー源やその 影響なども考えて利用するという視点が欠かせない。今後も関心を持ち続けることが大切」と山口さん。原子力サイクルの話になると止まらない佐藤先生。どんどん内容が難しくなりましたが、開場は真剣そのもの。配布資料に基づく説明には皆さん一斉にページをめくります。

使用済核燃料を再処理して加工したモックス燃料を使うプルサーマルについては、泊発電所でも検討されているため関心が高く「石油ストーブにガソリンを入れるように危険なものという人がいるがどうなのか」との質問も出ました。原子力サイクルの最終駅とは今まで使ってきた使用済み燃料から出た高レベル放射性廃棄物の処分地のこと。

「私たちが使って出した廃棄物を子供や孫の世代に先送りはできませんよね。」と山口さん。「原子力は難しい。一度聞いたくらいでは分からない。何度でも聞いて知識を持って判断しましょう。」と呼びかけました。

 

 

主催 Ene Female21・NPO法人あすかエネルギーフォーラム