地球上に生命が誕生し、シアノバクテリアの光合成で海水中の酸素が増加した。
次第に酸素を利用する生物が現れ、さらに効率良く有機物を得ようとする競争(食物連鎖)が始まった。
そしてCO2と有機物のサイクルを完結させるように進化と共生が進んでいった。
環境は自浄能力を持っているが、自然が再生するよりも早く資源を使う文明は滅びてきたことが分かっている。
したがって、エネルギー・資源は、資源量や利用のしやすさだけでなく、
廃棄に伴う安全性や環境負荷もいっしょに考慮して選択しなければいけない。
持続的発展に適合するエネルギーとしてはCO2のもたらすリスクを考えると
原子力エネルギーは必要である。
放射性廃棄物の処分について考えると、人が管理し続けることは難しいので
長期にわたり何らかの形で隔離・閉じ込めが必要である。
地下の環境は長期的にわたり物質を閉じ込める能力があるので、
よい処分環境を選べば安全に隔離しておくことができる。
火山と活断層は、過去数十万年間同じところで起っているので、
過去の履歴と候補地に対する段階的調査で、地質環境の安定性ほぼ確認できる。
高レベル放射性廃棄物の地層処分地には、国民全体の廃棄物を一部の地域が負担から、公平性から代価は必要でしょう。
安全性を見張るのは国の責任だが、私たちも真剣に考えていく必要がある。
杤山先生の地球46億年の歴史から始まり高レベル放射性廃棄物地層処分の必要性と安全性へ終結した講演を聴いて
高レベル放射性廃棄物の処分について知りたいこと、分からないこと、
また内容が難しいのでどのように発信していったら分かりやすいか、などについて
68人が8テーブルに分かれて熱心に話し合い、結果をテーブル毎、模造紙にまとめて発表しました。
”高レベル放射性廃棄物”難しいからこそしっかり理解したい
・ 本当に安全か「安全性と正確な情報」が知りたい
・ 放射線のレベルが減衰するということ
・ 地層処分がなぜ300mの深さか
・ 複数の候補地を決めて、無理強いせず絞れるか
・ 自治体が勉強を始めるとマスコミが「受け入れか」と報道する姿勢
・ 理解できるようなやさしい言葉で話す
・ 自分が理解し納得したことを話すこと
・ 具体的な例(施設など)をあげること
・ 子どもを教育する世代を対象に発信する
・ 原子力に抵抗感がある地域なので、まず電気の重要性を意識してから地層処分を話したい
・ 電源立地と消費地が離れているので廃棄物の認識がない。つないでいこう。
・ 原子力=放射線=原爆というイメージを改めさせること
主催 NPO法人あすかエネルギーフォーラム
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