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オピニオンリーダー養成講座 1

あすかエネルギーフォーラムは生活者の視点でエネルギー問題について考え・行動する仲間たちが

視野を拡げ、活動を活発にするための講座や研修を実施しています。

 

2008年5月16日(金) 東京・平河町  都市センターホテルにおいて開催

「新エネルギーへの期待と現状」

東京工業大学教授 柏木孝夫氏による豊富な資料と巧みな話術に引き込まれた講演でした。(受講者46名)

 

講演を聴いて    あすかエネルギーフォーラム  K・T

柏木先生の講演の素晴らしい説得力と、それこそ「エネルギー」に満ち溢れたお話ぶりに、参加者は圧倒された感があった。
まず今回の洞爺湖サ ミットでの CO2などの温室効果ガスの削減策の日本の主導権のとり方を皮切りに、世界各国は国益をかけて本格的なエネルギー戦略に乗り出しており低炭素社会でのエネルギーをどう確保するか、また同時に京都議定書の課題である、公平性を保ちながらいいルールをつくることにも懸命になっているということを具体的に話された。(さて、サミットの結果は如何に・・・。)
この中で日本としても今後とくに、地球環境問題はエネルギー問題と一体化として考えざるを得ないということだった。これに関して、電力については、まず原子力、そして石炭・天然ガスなどをベースに加えて風力・太陽光・バイオマスなど再生可能な新エネルギーのいっそうの普及が課題であり、一方では、新エネルギーについては「グリーン電力の使用」の義務づけなど、政府の後押しは欠かせないということであった。
こうして今後目指す低炭素社会への道は省エネルギーのみならず、原子力、そして新エネルギーが不可欠であると結ばれた。会場は柏木先生の迫力ある講演に釘づけとなり、参加者からは、自らが率先して周りの人たちや子供たちに、このことを伝えていきたいという意気込みのある意見や感想が多くあり、全員の熱のこもった拍手で締めくくられた。

2008年5月17日(土) 東京・平河町  都市センターホテルにおいて開催

「資源獲得競争と石炭」

写真:エネルギー消費見通しについて説明する佐川氏(財)日本エネルギー経済研究所 戦略・産業ユニット石炭グループ 研究主幹 佐川 篤男氏

日頃お聞きすることの少ない石炭について
1.世界とアジのエネルギー事情
2.なぜ、石炭か?
3.石炭は安定供給されうるのか?の3つの観点からお話いただきました。石炭の課題であるクリーン化については受講者の質問が集中しました。(受講者34名)

講演を聴いて    あすかエネルギーフォーラム  W・N

かつては「黒いダイヤ」と言われ日本でもエネルギーの主役を担ってきた石炭、近年石油の陰に隠れてしまったかに見えていたが、先生の講演か ら資源獲得競争上にある古くて新しい石炭の姿が見えてきた。
この 10年、アジアにおけるエネルギー消費は経済発展と共に伸び続け、中でも石炭の消費は著しく、特に中国、インドは自給率の高さもあり2030年までには 2倍から 3倍の伸びが予想されるとの事。アジアにとって特に重要な石炭は埋蔵量、価格の安さなど安定供給が可能な為に今後 も発電用、製鉄など利用が拡大するという。
問題は環境負荷が大きいことで温暖化の原因とされる CO2の大量発生、大気汚染物質、煤塵の発生など問題が多く、取り組みとしては CCT(クリーン・コール・テクノロジー)の開発が重要との事。気になるのが石炭利用国日本の対応だが、石炭ガス化複合発電など最先端を行く高い技術力で CCTの開発普及に取り組んでおり、国内ではすでに解決済みなので今後は途上国への技術協力や普及活動が大きな課題と話された。
埋蔵量も豊富、安定供給優等生の石炭もここにきて価格高騰していると言う。
めまぐるしく変る国際情勢、供給国のインフラ整備の問題、アジアの消費量の増大が世界の消費拡大を引っ張って需給のバランスなども見極め るのが難しくなっていると言う。石炭から世界が展望できる大変意義のある講演を頂きこれからは石炭に関する情報に関心の目をむけていきたい。

2008年5月17日(金) 東京・銀座  

TEPCO銀座館見学

写真:エコキュートのしくみに見入る 写真:床暖房の様々な方式を見比べる

銀座へ移動し、東京電力(株)のTEPCO銀座館でエコキュート機器やIHクッキングヒーター・床暖房設備などオール電化の暮らしについて見学しました。 (参加者32名)

 

主催 NPO法人あすかエネルギーフォーラム